ペインアンドゲイン(マイケルベイの映画じゃないっす)

低学歴の世界から高学歴の世界に行くと友達がいなくなる 外資系OLのぐだぐだ
親も友達も低学歴であれ、という社会で
低学歴の世界から高学歴の世界にいくということは
たいていの場合親と友達を全員一度捨てることで
そんなことを10代でやりたい子は
相当辛酸を舐めさせられている、ということ。

今でもどこかにいる、低学歴の世界で全部捨てようとしている子に
少しでも手を差し伸べられる世界が、生まれますように。


自分の決めた決断で、誰かと疎遠になってしまう。こればっかりは仕方のないこと。

でも、それが自分でつかみ取ろうとした決断の結果だから。



親と疎遠になってしまう。
思春期に友達ができなくなってしまう。

これを10代で経験するのはたしかに辛い。だが、そういう経験は長く生きてれば、イヤというほど体験することでもあるし、最終的に自分が望む姿(高学歴になれた!とか)になれば、結果オーライではないかと思う。


なぜかというと、自分自身も高学歴とほど遠い環境だったから(だからといって高学歴になれたわけではないが)。

中学では先生から県内最底辺高校しか行けないと言われ、漫画や映画のクローズみたいな高校に入学。専門学校を経由して、MARCH滑り止めクラスの大学に編入。
こんな経緯があった。

「MARCH滑り止めクラスか」と思われるかもしれないが、それはクローズ風高校を卒業してから言ってくれ、と思う。
どんな高校かと言うと…


  • ある日トイレに行くと、個室から煙が出ている
  • ある日トイレに行くと、男女がドカドカアンアンしている
  • ある日トイレに行くと、同級生がヤンキーのサンドバック代わりにされている
  • 弱いと思われると、いきなりカツアゲ、または殴られる
  • ヤンキーに首を掴まれて恫喝されているオタクがいるも、先生はそこを素通り
  • 文化祭に、青シャツで統一したヤンキーが一斉にご来場
  • 翌年度から他校の生徒が文化祭に参加できなくなる
  • サンドバックにされた後、顔面トーキックされて運ばれた奴がいる
  • 屋上へ続く階段に、使用済みコンドームが落ちている

ちなみに、某有名ミュージシャン2人組(いまでこそ全国向けで愛だなんだ歌ってますが、昔は"気合"が入ってたらしいっす)が卒業した中学校も近くにあり、そこは市内最凶の呼び声高い中学だった…。登校中に、チャリをこいだ該当中学のチンピラに、いきなり足元にタバコを投げつけられるという、エキサイティングかつ貴重な経験をさせていただきました(笑)


そんな環境からフツーの大学に行ったら。
入学したばかりのとき、他の新入生に高校の話を聞いてみた。すると以下の答えだった。
  • みな進学校
  • 受験勉強もある程度している
  • 当然塾にも入っている
  • 受験勉強をしなかった人は、指定校推薦で簡単に入学できた
  • ヤンキー?髪染めてるぐらいならいたよ!

みんなそーいう答え。

自分の通ってた高校は、大学の指定校推薦は数える限り。編入したその大学なんて、指定校にすら存在してなかった。

高校生活ではいかに舐められないようにするか、これがうまく生活するコツだったが、大学に入ってからやっと、ようやく、フツーの学校生活というものを送れた気がした。
カツアゲする人もいない、舐められないように気をつかう必要もない。大事なのは単位をちゃんと取って、留年しないこと。
それさえできればあとはなにしても自由!

「これがフツーなんだ」
と思ったね。

そして自分はそういう経験を今までまったくしてこなかったんだと。

そんな形で大学で友達と交流して、大学以外でも友達を作ったり、大学も卒業して就職してみて。
ふと中学高校の友達を思い出すことがある。


そもそも元記事で低学歴、高学歴で区別してる前提がどうなのか?とは思うが、今中学高校の友達と再会したとしても、きっと仲良く話せるし、昔話をすれば話も弾むと思う。よっぽど仲悪くなければ、フツーに話せるはず。


でも決定的な「何か」が変わってしまった、というのは感じると思う。昔と違って、お互い環境もまったく変わってしまったから。

かたやブルーカラーであったり、お父さん、お母さんであったり。
かたやホワイトカラーであり、独身であり。


自分だけが人であったり環境を「捨てた」と見えるかもしれないが、それだけではない。
じつは相手も、環境であったり友達を「捨てて」、家族という道や、自分とは違う仕事の道を選んでいるんだよね。


それがお互いに「成長した」ということなんじゃないだろうか。

だから疎遠になったりするのは仕方のないことであり、それが成長にもつながっているんじゃないかと思う。