新しき世界

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⬆️いい顔ぞろいの韓国映画
韓国最大の犯罪組織ゴールド・ムーンの理事イ・ジャソン(イ・ジョンジェ)の指示で、港の沖合に浮かぶ船から裏切り者をコンクリート詰めにしたドラム缶が海中に落とされる。潜入捜査官として8年、ジャソンは企業化した組織の理事にまでなっていたが、もうすぐ潜入捜査は終わるという上司のカン課長(チェ・ミンシク)の言葉を信じ、その日が来ることだけを待っていた。そんなある日、組織の会長ソク・ドンチュル(イ・ギョンヨン)が謎めいた交通事故で急死。組織の実質N0.2チョン・チョン(ファン・ジョンミン)と亡き会長の右腕だったイ・ジュング(パク・ソンウン)の後継者争いが始まる。この事態を察知したカンは、ジャソンを動かして後継者争いに介入し、一気に組織を壊滅させることを画策。作戦は“新世界プロジェクト”と名付けられた。警察官へと戻る日を待ち続けていたジャソンは反発するが、組織への密告や家族への監視をちらつかせて迫るカンの言葉に従うほかなかった。

http://movie.walkerplus.com/mv54828/



各方面から絶賛の「新しき世界」、すごく良かった!
「インファナルアフェア」+「ゴッドファーザー」とも呼ばれていて、たしかに大筋は似ている。


冒頭から掴みはOK。
組織の裏切り者らしき人物が拷問されるシーンから始まり、コンクリを用意したかと思えば、そのまま喉元にコンクリを注入!(笑)これがコリアンスタイルなのかい?シャッチョーさん、ヒドイですヨー。

気軽にゴクゴクしてたけど、まあなんとも苦しみのある殺し方という、インパクトある拷問から始まるこの映画。
それを見る潜入捜査官ジャソンは「俺もバレたらこうなるんだよなー、嫌だなー」と思いながらタバコを捨て、その緊迫感を維持したままストーリーは進む。

その後、各キャラ紹介、新世界計画の立案が描かれ、潜入捜査官の上司であるカン課長(チェミンシク)が、ヤクザNo.3のチョンチョンを新世界計画にそそのかしたあたり。ここから物語はフルスロットルになる。
潜入捜査官のジャソンと同郷出身者であり、ヤクザの中では兄弟分のチョンチョン。
カン課長の名刺から、中国のハッカーを雇って韓国警視庁をハッキング。潜入捜査官のデータを入手してしまう。

ジャソンは突然、チョンチョンに港(コンクリ一気飲みさせた場所)へ呼び出され、現場に行くとドラム缶が置いてあり中には…。

といった流れで、もうハラハラドキドキ。マイケルベイみたいな大掛かりなアクションがなくても、脚本でそれに負けないぐらいのジェットコースター映画に仕上がっている。

で、ここまでならフツーの潜入捜査モノなんだけど、後半からがまさに「新世界」といった内容で良いんですよ。
ネタバレになるからあんまり書けないのが惜しいけど、男同士の仁義、友情、人生の選択、という話になっていき、なかなか泣かせる。
8年間、潜入捜査を続けたジャソンがやっと新しき世界へ旅立つシーンは悲しいけれど解放感がある。

今年初映画館がコレだったけど、この映画を超える映画が現れるのか、楽しみなところ。ぶっちぎりで2014年暫定No.1です。